平屋の注文住宅の魅力完全ガイド メリットデメリットから二階建てとの比較まで
2024/09/21平屋の注文住宅の魅力完全ガイド
メリットデメリットから二階建てとの比較まで
目次
近年人気が高まっている平屋住宅ですが、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?この記事では平屋のメリット・デメリットから、建てる時の注意点まで平屋について徹底解説していきます。是非最後までご覧くださいね。
平屋とは
平屋とは1階部分のワンフロアのみで構成された家です。全ての部屋が同じフロアに配置されているため、階段は存在しません。リビング、ダイニング、キッチン、浴室から寝室まで全ての部屋を平面で行き来できるのが大きな特徴です。平屋といえば昔の日本家屋というイメージが多いかと思いますが、今なぜ平屋が注目されているのでしょうか?その答えの1つは新型コロナウイルスによるリモートワークの普及であると考えられます。以前は職場に近い都心にマンションを購入したり、狭小地に3階建てを建てるケースが多かったですが、リモートワークが普及してから、郊外の広い土地に平屋を建てるという選択肢が生まれたのです。このようにして平屋に注目が集まる今、デザイン性と機能性が進化したオシャレで機能性に優れた平屋もたくさん見られるようになり、それがさらに人気を後押しする形となっています。
平屋のメリット
バリアフリーに対応しやすい
平屋は階段が無いため、バリアフリーに対応しやすいというメリットがあります。若い内は階段の上り下りを問題なくできても、高齢期になると難しくなっていきます。老後の生活も見据えて平屋を選択するケースも少なくありません。二階建てをバリアフリー対応にする改修工事も高額な費用が必要となるので、最初から対応した家を建てるのも一つの手段ですね。また、お年寄りだけではなく子供やペットにも優しいのが平屋です。階段が存在する二階建てだと、小さな子供やペットが段を踏み外したり転落する危険性があります。そのような不慮の事故を防げる点も大きなメリットといえるでしょう。
間取りの自由度が高まる
平屋は二階がなく高さが低いため、構造的に安定し、耐震性がアップします。また、二階を支えるための壁や柱も不要なため、間取りの自由度が高まります。LDKを広いワンフロアにしたり、天井を高くしたりと、平屋ならではのゆったりとした空間づくりが可能になります。
家族の存在を感じやすい
ワンフロアに全ての生活スペースが含まれる平屋は家族で顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。部屋と部屋との距離が近いため、家族の存在を感じながら生活することができますね。
生活動線がコンパクトに収まる
平屋には生活動線がコンパクトに収まるメリットもあります。ワンフロアで完結するため、平面での移動のみです。1階で洗った洗濯物を2階のベランダに干す、2階の寝室から1階のトイレに行くなどの上下移動がないため、コンパクトでスムーズな移動が可能です。
さらに、部屋と部屋との距離や水回り、帰宅後の動線などを考慮し生活動線をつくり上げればより住みやすい間取りになるでしょう。
メンテナンス費用を抑えやすい
家を建てた後も定期的にメンテナンス費用がかかるものですが、平屋は二階建てと比べてメンテナンス費用を抑えやすいのも特徴の1つです。
例えば外壁の塗り直しなどは二階建て以上だと高所の作業を足場を組んで行わなければならないですが、平屋はその必要はないのでその分費用を抑えられます。
平屋のデメリット
広い敷地が必要になる
平屋は全ての部屋を1階部分に集約させる必要があるため、広い土地を探さなければなりません。都心部など土地代が高いエリアでは思いの外費用が掛かってしまう事もあるでしょう。できるだけ費用を抑えながら平屋を建てるには土地の相場や建蔽率を考慮しながら敷地を選ぶ事が大切です。建蔽率とはその敷地内で建物を建てる事のできる面積の事。仮に50坪の敷地であっても建蔽率が50%だと25坪分しか家を建てる事ができません。2階以上のある家だと単純計算で同じだけの面積を2階に造る事ができますが、平屋ではそうはいきません。二階建てよりも広い敷地が必要となってきます。
建築費用(坪単価)が割高になりやすい
平屋は二階建てよりも1~2割ほど坪単価が高くなる傾向にあります。それは、基礎や屋根、壁の面積が広くなるからです。費用を抑えるコツとしては無駄な動線や機能を省く事や延べ床面積を最小限にする事が挙げられます。
日当たりや風通しが悪くなる場合がある
平屋は建物全体の高さが低いため、周辺環境によっては日当たりが悪く、室内が暗くなってしまう可能性もあります。明るい空間を維持するためには、窓の位置や大きさを工夫するとよいでしょう。少ない面積で日射を確保できるよう方角などを考える必要があります。窓も同様に、風の通り道を考慮して、設置する事が大切です。
水害時に被害を受けやすい
近年ゲリラ豪雨などで、水害の被害を頻繁に目にしますが、平屋は二階建てに比べて水害の被害を受けやすいといえるでしょう。それは、水位が高くなっても上に避難する事が出来ないからです。浸水被害を回避するためには、土地探しの段階で、ハザードマップや自治体のHPを確認して浸水想定地区を避ける事が重要です。ハザードマップは不動産売買契約を結ぶ際に重要事項説明で説明する事が義務付けられていますが、その時に気づいたのでは遅いため、前もって確認することが大切です。
平屋と二階建ての比較
平屋が向いている人の特徴
坪単価や土地代は割高になりますが、住み始めてからの快適性が高いのが平屋の魅力です。バリアフリー対応を比較的容易にできたり、メンテナンス費用を抑える事ができたりするため、永く住み継ぐことができるでしょう。具体的には小さなお子さんや高齢の方がいて安全性を重視したいご家族に向いています。また、コンパクトに暮らせるため、夫婦2人の家庭とも相性が良いといえるでしょう。
二階建て以上が向いている人の特徴
二階建て以上は狭い土地でも効率的に建物の面積を確保できます。基礎や屋根の面積もおさえられるため、同じ延床面積でしたら二階建ての方が坪単価は低くなりますね。プライバシーを重視したり、在宅ワークなどで一人の空間が必要だったりする人は二階建ての方が向いていると言えます。家族構成も二世帯住宅や家族が多い場合は程よい距離感が必要になる場合があるので向いているでしょう。また、家が交通量の多い道路に面している場合は外からの視線を避けられるというメリットもあります。
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