家の気密性を高める秘密兵器 調湿気密シート:H様邸現場ブログ

こんにちは、wanocaの広報担当中井です。 H様邸現場ブログ、今回の記事は気密についてお話します。

高性能住宅において、断熱性と同じく重要なのは気密性。気密性が高い住宅は隙間風が無いだけではなく、計画的な換気・空調を可能にし、躯体内で発生する結露を防ぎ、家を長持ちさせることができます。 まずは空調計画と気密性の関係について説明します。計画的空調・換気にも重要な役割をもつ気密性。どれだけ緻密に空調計画を行っても隙間風が入れば気流の流れは変わってしまいます。換気・空調計画は排気や給気の位置やバランスによって決まりますので、計画外の気流を避けるためにも気密性は重要になるのです。
続いては結露について説明します。結露は家の外と中の温度に差がある時に発生します。こちらは断熱材で家の熱を逃げにくくする事で防ぐことができますが、きちんと気密がされていなければ、隙間から外気が入り込み、構造用面材と外壁材との間に結露を生じてしまいます。結露はカビの発生源になるだけではなく構造材を腐らせてしまう事もありますので、なるべく発生しないようにするのがベストです。そこで登場するのが調湿気密シートです。「調湿」とあるように季節によって異なる働きをして、湿度を調節し結露を防いでてくれるのです。その秘密はシートに採用されている分子構造。湿度により湿気の通る隙間を広げたり縮めたりするので、湿度の低い冬場は隙間を縮めて湿気が室内から外壁と構造用面材の間に出てしまわないように防湿性を発揮し、湿度の高い夏場は隙間を広げて外壁と構造用面材の間に溜まった湿気を逃がし、躯体を乾燥させることができる優れものなのです。 wanocaでは調湿気密シートに気密テープ併せて丁寧に隙間を埋めて、気密性を高めています。 この作業は職人さんの技術力による所が多く、気密効果が存分に発揮される事もあればその逆となることも当然あり得る難しい作業なのです。

ご自分の家を建てられる時、このような細かな作業を見に行って、丁寧に家づくりをしてくれているかを確認してみるのも良いですね。
次回はいよいよ気密測定のお話です。お楽しみに!
前回の屋根断熱と天井断熱のお話はこちらから
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