京都で自然素材の家を建てるならwanoca(わのか)
2024/07/24自然素材で家を建てたい人にオススメ
自然素材の家、徹底ガイド
自然素材の家、という言葉があるのをご存じですか?
食べ物の添加物や、洋服の素材にこだわる方は多いかと思いますが、健康に暮らすためには実は家の素材こそしっかりと考えていかなければならないのです。今回は自然素材の家のメリット・デメリットについて徹底解説していきます。
自然素材の家とは?
自然素材の家とは、家づくりに使用される建材になるべく化学物質を使用せず、住環境や健康に配慮して自然由来の素材を積極的に選んだ住宅の事です。一般の住宅にはクッションフロアやビニールクロスなどが使用され、こうした化学物質が含まれる建材が肌が弱い方やアレルギー体質の方に対して、シックハウス症候群や過敏性症候群を引き起こす原因となる事は広く知られています。新築後の建材から、放出される微量の化学物質を毎日自宅で吸い込む事で、体内に少しずつ蓄積され、個人の許容量を超えると発症するのです。逆に自然素材として良く用いられる建材として無垢材や漆喰、和紙などが挙げられますが、これらは化学物質を含みません。自然素材の家は人体に有害な化学物質を排除する事で、過敏性症候群やシックハウス症候群の原因となる有害物質を減らし、住む人の健康を守る効果が期待できます。また、自然素材は湿度調整や断熱性に優れており、快適な室内環境を作るのに役立つ素晴らしい素材なのです。
住宅に使用される主な自然素材
◇ 珪藻土
珪藻土とは植物プランクトンの一種である珪藻(珪藻殻)が化石となったものです。珪藻殻には無数の小さな穴が開いており、水や空気の吸収・放出を促すため、調湿性、断熱性、吸着性などの効果があり、壁材や床材、屋根材などに使用されます。最近では砂糖や塩などと一緒に入れると湿気を取ってくれるキッチングッズでも良く見かけますね。
◇ 漆喰
漆喰とは「水酸化カルシウム」を主原料とした壁材の事を指します。水酸化カルシウムの元となる石灰石はサンゴ礁が長い時間をかけて変化したものです。漆喰は年月が経過するほど耐久性が増す事が特徴の素材で、その耐久年数は100年ともいわれています。不燃性を有するため耐火性が非常に強く、火災が発生しても有毒なガスを出しません。調湿効果に優れているため、壁を漆喰にすると梅雨のジメジメとした湿気を和らげてくれます。
◇ 無垢材
無垢材とは自然の木を伐り出したままの状態で加工をしていない木材の事です。木粉や竹粉などの廃材や廃プラスチックを混合し、押し出して成型した合成剤とは異なり、木材そのままなので、化学物質を含みません。無垢材は熱伝導率が低く、外の温度が伝わりにくいのも特徴で、その優しい肌触りもあり床材としてフローリングに用いられる事が多いです。一般的に、スギ・ヒノキ・オークやパインなどが多く使用されており、その風合いや耐久性などそれぞれ異なった性質を有します。
◇ 和紙
和紙は基本的に楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの自然素材のみを原料にしており、ビニールクロスの代わりに和紙を壁や天井に貼る事も可能です。和紙は調湿効果や通気性の高さを特徴としており有害物質を低減し、換気と共に室内の空気環境を快適に保ってくれます。また、和紙の表面には無作為に並んだ繊維が無数に存在し、それが光を乱反射させるのでギラツキを軽減し、目が疲れにくい環境を作り出します
◇ リノリウム
リノリウムは主にアマニ油、石灰岩、木粉などの天然素材から作られる床材で、床材でありながら抗ウイルス効果や抗菌効果、消臭効果が認められている素材です。見た目はビニル床材と似ているためさまざまな場面で使用しやすく、住宅であればトイレや洗面所の床などにオススメの素材です。
自然素材のメリット
◇ 耐火性・耐久性に優れている
漆喰や珪藻土などの壁材は耐火性に優れており、仮に隣地が家事になった場合でも延焼を防ぐことができます。自然素材の家は燃えやすいと思われがちですが、実は耐火性が非常に高いのです。自然素材は耐火性同様、耐久性にも優れています。例えば床の場合、合板フローリングの寿命は一般に10~20年とされていますが、無垢材であれば30年以上持ちます。柔らかな無垢材は傷がつきやすいかもしれませんが、それは落としたものが傷つかないという事。また、傷も経年変に伴う「味」として楽しむ事などもメリットになります。確かに施工時点では自然素材はコストがかかりますが、メンテナンス費用を入れた長い目で見れば、耐久性の高い自然素材の方が安く済む場合もあるのです。
◇ 機能性に優れている
自然素材の家は機能性にも優れています。調湿効果と消臭効果の高い和紙を壁紙に使用するれば、年間を通して過ごしやすい湿度に調節してくれますし、珪藻土は細かな穴で臭いを吸着してくれるので、ペットを飼っている家に特におすすめの素材といえるでしょう。また、無垢材は素材そのものから木の心地よい香りが漂い、リラックスさせてくれるのも嬉しいポイントですね。
◇ 1年を通して快適
自然素材が持つ調湿効果により、湿度の高い夏は湿気を吸収し、湿度の低い冬は湿気を放出してくれます。夏はカラッとした空気になるため、湿気によるジメジメとした不快感を軽減でき、冬はその熱伝導率の低さから、床下の冷たい空気が伝わりにくく、床が冷えにくいというメリットがあります。
◇ 経年変化を楽しめる
自然素材はまるで生きているかのように時間とともに深みのある色になったり、触り心地が滑らかになったりと、様々な変化を見せてくれます。人工的な建材は時間の結果と共に、劣化と捉えられる変化が起きますが、自然素材の場合は味わい深い変化ととらえる方が多く、十数年後の熟成されたかのような色合いへの変化を毎日楽しみに過ごす方も少なくありません。
◇ 健康的である
自然素材の最大のメリットは化学物質を含まず室内の空気を汚染しないという事ではないでしょうか?例えば、シックハウス症候群は、室内が化学物質やダニ、カビ、ハウスダスト等で汚染され、それが人体に悪影響を及ぼす事で発症します。気密性が高い上に全館空調などで家中の空気を循環させる現代の高性能住宅だからこそ起きる問題でもあります。自然素材は有害な化学物質が発生しないだけではなく、その調湿・消臭効果で健康的な空気環境を維持する事が可能です。また、断熱性が高く、室内の温度が一定に保てるため、外気との温度差が発生しにくく、結露やカビの発生を抑える事もできます。住宅の性能を上げるのであれば、循環する空気、ひいては空気質の発生源の事まで考えて健康的な家づくりをする必要があるでしょう。
自然素材のデメリット
◇ 施工費が高い
自然素材は化学製品の建材のように効率的な生産が難しいため、他の建材と比較すると割高になる傾向にあります。また、塗壁などは施工する時間や技術も必要になるので施工費も割高になります。耐久性が長く、メンテナンスコストを抑える事が可能なので、トータルコストを見ればそれほど大きな差は無い場合が多いですが、初期費用を抑えたい方は慎重に検討する必要があるでしょう。
◇ ひび割れ、変形が目立ちやすい
漆喰や珪藻土をはじめとした塗壁はひび割れしやすい素材であると言えます。また、これらは下地の状態や施工時の左官職人の技術によって大きく左右される点でもあります。高い技術力をもつ建築会社で行う要があります。
◇ 傷が生じやすい
無垢材は合板よりも表面の耐久性が高くないため傷がつきやすく、反りが起こるなど、補修によって隠す事も難しい変化もあります。しかし、経年変化も自然素材ならではの味わいとして楽しんでみるのも良いでしょう。漆喰、珪藻土、和紙の壁は汚れを吸着しやすく、落とすことが困難です。壁を自然素材にする場合は汚れに気を付ける事が大切です。
◇ お手入れが必要
自然素材は四季に応じた変化の様子を見ながら手をかけていく事が必要です。例えば、無垢材は水分を吸収したり放出したりという調湿作用がありますが、この効果によりひび割れ・隙間・反りといった症状が発生する可能性があります。合板のフローリングにはない手間となります。このようにその自然素材によって手入れや管理の方法が異なるたえ、あらかじめ手入れ方法などをしっかりと把握しておきましょう。
自然素材の家を楽しむポイント
◇ 経年変化を楽しむ
経年変化は自然素材の醍醐味と言っても良い、一般の建材にはない特徴の1つです。特に無垢材は時間がたつにつれて、木が持つ油がにじみ出て、色が変わり艶が出てきます。木の種類によっても変わっていく色が異なりますので、そうした変化を味わう気持ちで取り入れると長く住まう楽しみの1つとなるでしょう。
◇ 素材選び
自然素材を選ぶ時はそれぞれの特徴をしっかりと把握する事が大切です。例えば、珪藻土は調湿と消臭効果に優れていますが、汚れや傷に弱いため、床材としては不向きです。無垢材は効果なため、重要性の高い箇所のみで使用するのが良いでしょう。自然素材はそれぞれの適正があるため、それをしっかりと見極めて使用するのがポイントです。自然素材の特徴を良く知っている建築会社と良く相談すると良いでしょう。
◇ 日々のメンテナンスを楽しむ
自然素材はこまめに掃除をする事で性能を維持できます。特に漆喰や珪藻土を壁材として使用した際には定期的に水拭きと乾拭きを行いましょう。その際に、掃除の際に小さな変化を見つける事も楽しみとすると良いでしょう。日々のメンテナンスは住環境を長く維持し、自然素材の家ならではの変化を楽しむ作業とも言えますね。
自然素材の家が向いている人
向いていない人
◇ 向いている人
・自然を感じられる家に住みたい
・長く健康に暮らせる家を建てたい
・オリジナリティ溢れるこだわりが詰まった家を建てたい
自然の温かみ、ぬくもりを感じられる自然素材は赤ちゃんからお年寄りまで、家族全員が健康に暮らせる家づくりには欠かせないものと言えるでしょう。食べ物や身に着けるものだけではなく、住む家に自然素材を取り入れるのも1つのライフスタイルと言えます。建て売りでは感じる事のできない家へのこだわりや日々のメンテナンスで感じる家への愛着も楽しめる方が向いているのではないでしょうか?
◇ 向いていない人
・施工費用を抑えたい
・メンテナンスの手間を最小限にしたい
自然素材は材料費や施工費のコストが通常の住宅よりも高くなってしまうため、施工費用を抑えたい人にはマッチしないかもしれません。また、定期的なメンテナンスも自然素材を美しく機能的に保つためには必要とされる作業ですので、これらを手間と感じる方には向いていないでしょう。
京都で自然素材の家を建てたい方
wanocaでは「自然素材でつくる高性能×全館空調のパッシブハウスを京都へ」をテーマに掲げ、京都で自然素材を積極的に取り入れた高性能住宅を造り続けています。
全館空調や住宅性能の向上により、快適かつ健康に暮らせる住宅が増えつつある中、大切なものが忘れられているのではないでしょうか?どれだけ最新の設備を整え、家の性能を上げても、使っているものが化学物質だらけでは意味がありません。きれいな空気・健康な家は安全な素材から。そうwanocaは考え、お客様が本当の意味で、健康に暮らせる住宅を造り続けています。また、自然素材は選定、扱いが難しいのもその特徴です。wanocaでは長年の経験や高い技術を持つ職人さんにより、素材それぞれの長所を最大限に生かした家づくりを行っています。
京都で、自然素材の高性能住宅を建てたいとご検討の方はぜひwanocaにお問合せ下さい。